我が子が不登校になってしまったら…。
親は心配だし、出来るなら早く学校に行けるようになってほしいと思うものですよね。
私の子どもは4人いますが、現在通信制高校3年生の長女が不登校でした。
小学校の4~5年生ごろから登校渋りが始まり、中学に入って一旦は登校渋りも落ち着いたように見えましたが、体育祭があった秋頃から、完全に学校に行けなくなってしまいました。
当時はどうやって学校に行かせるかということばかり考えていました。ダメだと分かっていても、叱ってしまうこともありましたし。正直、私の対応は良いものではなかったと思います。
今回は、不登校の子どもに親がしてあげられることについて、自分の体験談を踏まえてお話していきたいと思います。
不登校の原因って?~長女の場合~
子どもが学校に行けなくなった時に、まず考えるのは、不登校になってしまった原因ですよね。
いじめなのか、勉強について行けないのか、それとも先生との相性が悪いからか…。
子ども自身が「〇〇だから」と言う子もいますが、理由をキチンと答えられる子は少ないのでは?と思うんです。
うちの子もそうでした。
だいたい、友達や先生との人間関係や勉強面での不安。生活リズムの乱れによって、朝起きられないとかが、原因の多くだと予想されます。
うちの子は、小学校4年生のときに若干学級崩壊しかけたときの、教室内の嫌な雰囲気のトラウマからでした。そこから学校でも体調を崩すことが多くなって、保健室に通うことも多かったのです。
ここからは最近になって長女が話してくれたのですが、保健室の先生が、長女に対して辛辣な態度をとっていたのだとか。保健室に行けば「また来たの?」と言われたこともあったようです。
それが原因で、どの先生にも良い感情を持つことが出来なかったのだそうです。
もう過ぎてしまったことで、その保健の先生も別の学校に異動しているので、真意は正直わかりません。
しかし、それが大元の原因だったと最近になって知ったわけです。
当時に知っていたら対応でかもしれないので、気が付かなかった自分を悔やみましたね…。
とにかく何かしら原因があって、子どもの中で「学校は危険」と判断した結果、学校に行きたくなくなったんでしょうね。
不登校のことを叱る・責めるのはNG?
子どもが学校に行かないと言い出すと、つい「どうして行かないの?」「行きなさい!」と叱責してしまいたくなるものです。
子どもによっては、無理やり行かせていれば、行けるようになる子もいます。
学校に行ってほしいと、子どものことを思えばこそ…の行動ですが、これは逆効果になってしまう可能性が高いです。
それなのに親が味方になるどころか、無理やり怖い場所に行かせようとされたら「なんでわかってくれないの?」と、味方なんていないんだと思ってしまいます。
だから、焦って学校に戻れるようにすることもNGです。
私も夫も登校渋りを始めたころ、不登校になったばかりのころは、どうにか学校に行かせようと叱りました。
寝ている長女を無理やり起こして、学校に連れて行ったこともあります。
当時、私も知識として、不登校のことを叱るのはダメなことと言う認識はありましたが、何とかしたい!と言う気持ちが先走ってしまっていたのですよね。
当然、学校に行けるようになるどころか、顔も合わせない合わせても話もしなし、長女は殻に閉じこもってしまう結果になってしまいました。
このときの対応が上手に出来ていたら、もう少し早く学校に行けていたのかなと思いますが、これも過ぎてしまったことなので…。
この記事を読んでいる不登校児の親御さんは、学校に行きたくない・行けないは、甘えでも我が儘でもないと…。
出来るだけ、叱らない・責めないを意識してあげて下さいね。
不登校の子に親がしてあげられることとは?
不登校になってしまった子を、叱らない責めないを前提として、親は子どもに何をしてあげたら良いのか…。
私も当時、ちゃんとしてあげられていたかは、自信はありませんが…紹介していきますね。
・現状を受け止めて見守る
まずは、不登校になってしまった現状を受け止めます。
我が子が不登校になると、「うちの子に限って不登校なんて!」って思いますよね。
私もそうでしたが、普通の感覚だと学校に行かないと言う選択肢って、ないじゃないですか。だから、どうしても認めたくない気持ちが表に出てしまいます。
でも、そこはグッとこらえてあげて、「学校に行きたくない」気持ちを受け止めて、「休んでいいよ」と伝えて下さい。
この頃は気持ちも塞ぎがちで、うちの長女のように家族との会話も、ほとんどしない子もいます。
だから、余計に心配になってしまいますが、出来るだけ子どもの方から歩み寄ってくるまで、そっとしておいてあげる方が良いです。
不登校の理由も知りたくなりますが、子どもから話してくれるのを待ちましょう。

・子どもの話を最後まで聞く
子どもの気持ちが少し回復してくると、自分の想いを話そうとしてくれることがあります。
このときに、つい意見やアドバイスをしたくなりますが、それよりもまずは、子どもの話を最後まで聞いてあげることが大切です。
たとえ他愛のない話でも、最後まで聞いてあげて下さい。最後まで話を聞いたうえで必要であれば、助言をしたり話し合ったりしましょう。
子どものことを否定するような言動はNGですよ。
・家での過ごし方を考える
ある程度子どもの気持ちが落ち着いて、家族との会話もできるようになったら、復帰に向けてのサポートをしていきます。…といっても、学校に行くのがゴールではありません。
まずは家での過ごし方を、少し復帰に向けた感じに変えてみて下さい。家で通信教育や、大丈夫そうなら家庭教師などでもいいですから、勉強を進めてみたりしてもいいですね。
好きなことがあるなら、それをとことん追求しても良いです。勉強が不登校の原因であれば落ち着くまで、勉強以外の過ごし方をさせてあげてもよいです。
家の手伝いをしてもらったり、買い物に一緒に行ったり…散歩をするのもおすすめ!子どもの気持ちにう余裕がでてきたら少しずつ、外に気持ちが向くように過ごしていきましょう。
子どもの気持ちに余裕があれば、フリースクールに通うことも検討してよいと思います。
不登校の子は学校にいけないことを親が思うよりも気にしているものです。出来るだけ学校のことは言わないであげた方がよいでしょう。
うちの長女は、ある程度元気が出て来てからは出掛けるときは誘って出掛けて、ランチやカラオケに行ったりしていましたね。
また、長女はイラストを描くのが好きなので、暇さえあればイラストを描いていましたね。
学校休んで何してんの?って思われそうですが、塞ぎこんでしまうよりは良いかと思って、意識して外に出るようにしていました。
「学校に行かなきゃいけない」
そう思うと、子どもも苦しいし親も焦ってしまうので、「そういうものなんだ」って、少し開き直って行動していました。長女の心の中はわかりませんが…。
まとめ
子どもの不登校は、短期間で何とかしようとすると、逆に長引かせてしまう可能性が高くなってしまいます。
子どものことは心配だし、早く学校に戻ってほしいのは親として当然の気持ちです。
しかし、子どもが「行きたくない」と言う場合はかなり限界がきている状態ですから、まずは、しっかり休ませること。親の方も上手にストレスを発散しながら、長い目で子どものことを見守ってあげてほしいと思います。
現在うちの子は通信制高校3年生です。
今でも、ちゃんと復帰できているか?と言ったら微妙ですが、次の進路に向けて動き始めています。不登校児を抱えていると大変ですが、いつかは思い出話になると信じて見守っていきましょう。
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