不登校や引きこもりなど、何らかの理由で就職に不安をもつ若者へ、就労支援を行う「地域若者サポートステーション(サポステ)」をご存じでしょうか?
就労支援って、どんなことをしてくれるのか、実際に利用していないとわからないですよね。
我が家の長女は中学時代、不登校でした。現在は通信制高校に通っていて、もうすぐ卒業です。
長女の進路の希望は就職でしたが、不登校の経験と通信制高校でバイトの経験もありません。そんな長女の就職のためにサポステを利用しました。
今回は、実際にサポステの支援の内容や、長女の就職内定までのことを書いていこうと思います。

サポステってどんな機関?

サポステは、地域若者サポートセンターの略で、働きたいけど働けない・働くことに不安があるという、若者の就職に向けて支援を行う機関です。
厚生労働省に委託されている支援機関で、働くことに悩みを抱えている15歳~49歳までの若者と、その家族が支援の対象になります。
サポステは、日本全国各地に177か所。就職の斡旋はメインではなく(斡旋はハローワークとかでやる)、働く意欲を育てるのがサポステのお仕事です。
雇用保険でまかなわれている機関で、無料で相談・支援を受けることができます。
サポステの支援ってどんなことをしてくれる?

サポステは、就職に不安がある人へ様々な支援を行っています。
たとえば、人と関わることが苦手な人のためのコミュニケーション講座をはじめ、ビジネスマナー講座・就業体験・パソコン講座・履歴書の書き方や面接の指導もしてくれます。
長女は、一応、通信制高校の学生でした。だから、学校と連携をしながら就職に向けてのサポートをお願いしました。
まずは、担当のスタッフさんについてもらって、仕事をするとは…から始まって、仕事の探し方の指導もしてくれましたね。
あとは、ハローワークにも長女と一緒に行ってくれて、就職先の見立てもしてくれました。あとは、職場体験ですね。
サポステは、就職先の斡旋をしてくれる機関ではないので、本来は就職先の紹介はありませんでした。
うちの長女は講座などの利用はしたことありません。月に何回かは、各講座が開かれているといっていましたね。
サポステの評価は低い?意味がないという声も…

実は、長女にサポステの利用をさせるか悩んでいたのは、ネットでみたサポステを利用した人の声でした。
・対応が悪い
・ひどいことをいわれた
・就職に繋がらないから意味がない
上記のような口コミのようなものを目にしていたので、心配だったんです。でも、それ以上に長女の進路に悩んでいて、藁にもすがる思いで申し込んだんです。
長女の話では、嫌なことをいわれることはなかったし、対応が悪いと思ったことはないとのこと。
私も初日に一緒に行って、話をしましたが対応はわるくありませんでした。親がいないところでも、普通に対応してくれていたらしいです。
ただ、たまに前回話したことを忘れていて、話が噛み合わないことはあったようですが。就職に繋がらないというのは…あるかもしれませんね。
サポステは、就職の斡旋をするのではなく、就職に意識が向くようにサポートする期間なので…ハロワに一緒に行ってくれたりはしますけどね。
「すぐに就職したい!」ってやる気がある人だと、就職先を紹介してくれる機関じゃないので「なんか違う」と感じるでしょうね。
また、サポステは日本に何か所もあります。だから、各機関で雰囲気などが違うのかもしれません。少なくとも、長女が通ったところは悪い印象はありません。
うちの子の担当さんが、たまたまよかったという可能性もありますけど。
就活開始~内定まで

実際にサポステを利用した結果、長女は就職が決まりました。内定までのことを綴っていきます。
本格的に就活を始めたのは3年生の2学期…全日制の高校生はすでに就職先が決まっているような時期でした。
そのせいか、ハロワの求人の中から面接を申し込んでも、求人があるのに「定員いっぱいです」とか「募集は締め切りました」という返事ばかり。
ようやく面接をした会社も、結果は不採用で…長女も心折れかけていましたね…。
就活を始めても、サポステには通っていました。2件不採用になったころに、サポステから就業体験の声掛けがあったんです。
就業体験は2週間。毎日、バスと電車を乗り継いて通勤して、4時間しっかり仕事をさせてもらう形の体験です。
バイトすらしたことのない長女でしたから、色々と心配はしましたが、長女は2週間通うことができました。
その後、サポステのほうから職場体験をした会社が、求人を出しているから面接行ってみないかと長女に声をかけてもらいました。
就業体験でお世話になっていたこともあって、とんとん拍子に面接~就職が内定。4月から正社員になることを前提に、今まではパート扱いで、さっそく働いています。
長女の場合は、サポステの就業体験がよいきっかけになりました。サポステに申し込むまで、悩みましたが、結果として就職もできたので、ホッとしています。
まとめ
サポステは、就職に対しての不安がある若者のための就業支援機関です。不登校の経験があると、なかなか就活に踏み出せない人も多いです。
でも、親は子どもとずっと一緒にいられるものではないですから、どうにか自立をしてもらいたいですよね。
子どもによっては、自分で動ける子もいます。でも、そうじゃない子も多いですから、動き出せるきっかけを作ってあげることも大切なんですよね…。
もちろん、すべての子にサポステが適しているとは限りませんが…。少なくとも、長女には合っていたといえます。
我が家の長女には、サポステの利用がよい方向に働いてくれました。
サポステは無料の機関ですし、お子さんの就職に悩んでいる人は、利用してみても損ありません。1度サポステの利用を検討してみて下さい。
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