高校生の子どもに、部活を辞めたいといわれると親としては複雑な気持ちになります。
部活を辞めるのは内申点への影響も心配ですし、何よりもったいないです。しかし、無理に続けるものでもない気がしますよね。
我が家にも高校生の娘がいます。娘も部活をしていましたが、退部という選択をしました。
今回は、我が家の体験をもとに高校生の子どもから「部活を辞めたい」と相談されたときの親の対応についてまとめていきます。
高校生が「部活を辞めたい」といったときの親の対応は?

高校生の子どもから「部活を辞めたい」と打ち明けられると、親としては心配になりますよね。しかし、親が慌てると子どもも相談しにくくなります。
部活を辞めたいと子どもが訴えてきた際の、親の対応からみていきましょう。
子どもの話をじっくり聞く
部活を辞めたいと子どもから話してきたときは、子どもの話をきくことから始めてください。
頭ごなしに「辞めるのはダメ」というのもよくありません。すんなり「辞めれば」といってしまうのも違います。
落ち着いて話ができる状況を作って、部活を辞めたい理由をききだしましょう。高校生は難しい年頃のため、素直に理由を話してくれないかもしれません。
寝る前にお茶を飲みながらでもよいです。
親も子どももリラックスできる雰囲気を作って、話をきいてみてください。
子どもの気持ちに寄り添う
高校生といっても、まだ子どもです。親には、自分が悩んでいるときに1番の味方になってほしいと思うもの。
部活を辞めたいという気持ちを全否定せずに、寄り添ってあげてほしいです。
「少しくらい部活が辛くても自分で選んだなら、我慢して続けなさい」といいたくなりますけどね。そこはグッと堪えて、子どもの辛い気持ちを汲み取ってあげましょう。
その上で、親としてできることはないか子どもにきいてみてください。必要であれば、親である自分たちが、動くことができると我が家はよく子どもに話します。

よほどでない限り「何もしなくていい」といわれますけど……。
親が自分の味方でいてくれると感じることで、子どもも安心します。
本人の意思・選択を尊重する
子どもから話をじっくり聞いて必要なアドバイスをしたら、あとは本人次第です。



子どもの意思と選択を尊重して、見守りましょう。
高校生活をおくるのは、子どもです。「親にいわれたから」という理由で決めてしまうのは、少し違いますよね。
部活を辞めることで起こるデメリットもあります。
それも理解した上で、子どもが答えを出したなら、親は黙って見守りましょう。
高校生が「部活を辞めたい」と思う理由は?


入部するときは前向きにウキウキしていたのに、部活を辞めたいと思う理由があるはずです。何が理由で部活を辞めたくなるのか、紹介します。
練習がつらくて楽しくない
私たち親世代からすると、部活の練習はきついのは当たり前ですよね。入部する際、子ども自身も「楽ではない」のは理解していたはずです。
しかし、子どもが思っていたよりもきついと感じることも多くあります。入部前のイメージと現実のギャップで、部活を辞めたくなってしまうのです。
学校によっては入部前に体験をさせてくれるところもあります。しかし、体験のときと本格的に入部した後では、きつさも違うでしょう。



本人がよっぽど好きな部活でないと、ついていけなくなりますよね。
子ども自身が、本当に無理だと感じるなら辞める選択肢も仕方がないでしょう。
頑張ってもレギュラーになれない
部活に入ったものの、自分よりも能力が上の子がいればレギュラーや選手として活躍ができない可能性もあります。
頑張り屋な子ほど、レギュラーになれないと辛く感じるものです。選手になれない状況が続けば、モチベーションも下がってしまいます。
部活内の人間関係
部活をやめたい理由として上位に上がるのが、人間関係といえます。部活は毎日あるため、同学年の友達・先輩・先生との関係は重要です。
部活は長ければ3年生で引退するまで続くものです。休日も活動をするなら、部員や顧問の先生と過ごす時間も長くなります。



部内の人間関係が悪いと、部活にいくのも苦痛です。
また、顧問の先生が厳しすぎて部活を辞めたくなるケースもよくあります。
今の時代、体罰をする先生は少ないですが、指導に熱が入りすぎて言動がきつくなることもあるでしょう。とくに運動部の強豪チームは先生も厳しいです。
部活は人間関係を学ぶ機会でもありますが、改善が難しい場合は無理に続けても子どもが辛い思いをします。
勉強との両立がきつい
運動部などは体力も精神力も使います。しかし、高校生活は部活だけが全てではありません。
部活を頑張るだけでなく当然、勉強も重要です。両方をしっかりやろうとすると、肉体面・精神面双方に負担がかかります。
子どもの希望する進路によっては、勉強を優先したくなることもあるでしょう。そうなると、部活との両立が難しくなります。
しかし、部活は続けた方が進学・就職共に有利です。部活自体に問題がないなら、両立できるようにサポートをしてみてください。



それでも勉強を優先したいと子どもが訴えるなら、その際は退部も検討することになりますけどね。
部活動の拘束時間の問題
部活によっては土日祝日はもちろん、夏休みなどの長期休みや早朝にも活動があります。
放課後も休日も部活で拘束されてしまうと、自分の時間ももてません。勉強との両立も、趣味などを楽しむ余裕もできないと感じてしまいます。
部活自体が好きなら、休みがなくても苦痛に感じることはないでしょう。



しかし、部活への参加が強制という高校もあります。
しかたなく部活に入った子は、友達と遊ぶ時間もとれないのは苦痛です。
それでも辞める意思が固まっているなら、部活を辞めるデメリットを理解させたうえで、あとは本人に考えさせるしかありません。
高校生が部活を辞めるまえに休部の選択もあり


高校生が部活を辞めたいと訴えた際は、一時的な気持ちなのか本当に無理なのかを見極める必要があります。
部活を本当にやめて良いのか・続けたいのか考える時間を持つことで、子ども自身、冷静に判断ができます。
少し休むことで、気持ちがリフレッシュして「もう少し頑張ってみよう」と思えるかもしれません。
ただ部活内で陰湿な虐めなどのトラブルがある場合は、休部している間に一度、学校に相談をしてみるのもありです。
ただ、人間関係が原因の場合は正直、部活の継続は難しい可能性があります。



場合によっては学校そのものにいけなくなるケースもあるため、注意が必要です。
高校生が部活を辞めると決めたあとはどうする?


子ども自身が部活を辞めると決めたなら、親は本人の意思を尊重して受け入れてあげてください。
その代わり部活がなくなった時間をどう使うかは、本人と話しておくほうがよいです。ただダラダラ過ごしてしまうのは、もったいないですしね。
別の部活に入ってもよいですし、部活以外の習い事を始めるのもよいです。禁止されてなければ、アルバイトも悪くありません。



就職や進学の際、内申点に部活動への参加の有無は影響があります。
部活の加点がない代わりに、成績を上げる・欠席や遅刻などをしないように気をつけるなど、進路に向けて無理のない範囲で工夫をすることも忘れないようにしましょう。
娘が部活を辞めたいといったときの体験談と結論


まとめ


部活動は無理に続けるものではありません。高校生なら、ある程度は自分の意思で選択をさせてもよい年齢です。
部活を辞めたくなるのも理由があります。理由によっては、アドバイスで気持ちが変わることもあるでしょう。もちろん、辞める選択も間違いではありません。



親は必要なときには動ける準備だけして、あとは子どもを見守りましょう。
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